もちろん、高校時代も高校選手権や高校総体にも出るような高校ではなかった。
プロに行くという夢を持って頑張っているのは、その高校では彼くらいだったのかもしれない。
でも、誰よりも誰よりも練習をしていた。
だが、彼の「夢」は、日本代表に選ばれてW杯に出ることだった。
周りの人は、そんな夢はあきらめろ、無理だと言っていた。
彼は、高校卒業後にブラジルにサッカー留学をして、どうしても大好きなサッカーをうまくなりたかった。
そして、日本に帰国後もプロになるチャンスを狙っていた。
そんなときに、卒業した高校のサッカー部が当時の読売ヴェルディのユースと戦うことになり、年齢を詐称してその試合に監督に無理を言って出さしてもらった。
その試合での活躍がきっかけで、練習生としてヴェルディに入り、そこでも誰よりも誰よりも練習をしていた。みんなが帰った後も、始まる時も誰よりも早く来て練習をしていた。
その甲斐もあり、彼は夢である日本代表にも選出され、主将として何度も試合に戦っている。
そんな彼も、いまだに「自分自身はサッカーが下手だと」思っていると、テレビの取材でも答えていた。
だからこそ、いまだに誰よりもサッカーの練習に打ち込んでいる。
その姿勢は、当時から何も変わっていない。
まさに、彼のこのあり方、生き方にプロフェッショナルとして学ぶべきことは多々ありそうだ。
それは、誰よりも「自己肯定感と信頼感」があるからこそ、自分を超えるために「自己否定」をかけていくことができるのかもしれない。
今年は、自分を超えていきたい。そんな旅はすでに始まっている。ある意味で、思いっきり自分自身については「自己否定力」をかけていきながら、自分の枠をはずし、再構築をしていき最終的にはブレイクスルーを体験したいと思う。
何か新しい時代のエネルギーを感じつつ、目の前のことや、チャンスをしっかり丁寧にやってやっていくしかないと感じている。